133期 講座 市場批判の哲学と現代
133期 講座 市場批判の哲学と現代
貧困と困窮が広がり続けている。しかし、そうした状況への正面切った闘いは決して多くない。ひどい状況におかれている人でも、それに怒り反抗することができず、自分を責め、うちひしがれている場合が少なくない。思想的・感性的な萎縮と経済的困窮とは重なることが多いのだ。これを変えなければならない。そのためには、知り、議論し、考え、自分の怒りを確認し、内面の抑圧から解放されることをうながす思想、自らの生活に適合的な思想、自分を能動的たらしめる思想を、多くの人びとがわがものとする必要がある。この講座では、現代の困窮・市場経済の暴威と闘う上で知ってほしい二つの思想──社会的自由主義とマルクス思想──を軸に、大きな思想的枠組と現実とのつながり方、つなげ方を考えたい。
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講座概要
日程:10月7日~10月28日(毎週土曜・全4回)
時間:13時半~17時
会場:東京労働会館地階(大塚)
会費:教室受講9,000円(聴講一回2,500円)
音声受講
【料金】7,200円(動画視聴可)
遠方の方や教室に通えない方のために講義の音声データと資料をダウンロードして、自宅のパソコンなどで聴講学習できるシステムです。
お申込みは下のバナーをクリックして申込ページからお手続きをお願いします。
CD受講
【費用】10,800円(音声CD・データCDのどちらを希望か明記してください)
【お支払方法】
①郵便振替:払込用紙を郵送いたします。
②銀行振込:メール、FAX等で振込先口座をご案内いたします。
第1講(10月7日) 現在の支配的思想──「依存なき自立」と「自己責任」
支配的思想とはどういうものか。なぜ、「依存なき自立」は現在の支配的思想なのか。もともと人間は相互依存しながら暮らしてきたのではないのか。実際はどうなのか。能力も生まれた環境も「自己責任」という無理な決めつけが、なぜ支配的思想になるのか。これらが支配的思想であることによって何がおきているのか、考えたい。
第2講(10月14日) 古典的自由主義と社会的自由主義を区別する
19世紀末から大きな影響力持ち、福祉国家体制を作り上げる思想的原動力の一つとなった「社会的自由主義」。ホブハウス著『自由主義』を軸に、古典的自由主義との差違を確認する。この二つの自由主義の違いは、戦後日本ではきちんと受け止められてこなかった。
第3講(10月21日) 歴史と展望 ── 帝国主義、福祉国家、新自由主義とそれへの対抗
既存の福祉国家は、先進諸国が植民地を確保し支配する「帝国主義」の巨大な動きを支える国内体制として誕生した。このことをめぐる約100年間の歴史をふりかえり、新自由主義の歴史的位置、および、それに対抗する思想と運動の位置を考える。
第4講(10月28日) <市場>とは何物か──マルクスの「物象化」論を現代に拡張する
K・マルクスの市場理解とその現代的応用を考える。市場経済は膨大な社会的蓄積と社会環境を使って生産しながら、企業がそのコストを支払わずにその成果だけを受け取ることを当然の前提とする。福祉国家はこの大規模なズレを是正するシステム。W・カップの社会的費用論、ジェンダー差別と市場原理、環境・資源破壊と市場原理なども検討したい。
お申込
下記メールフォームよりお申込みください。
・PC・スマホ共用フォームURL
https://ws.formzu.net/fgen/S58011093/
・スマホ専用フォームURL
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・携帯電話用フォームURL
https://ws.formzu.net/mfgen/S58011093/
または、下記へ直接メールまたはFAXでも受け付けています。
メール:gakusyuukaigi@gmail.com
FAX:03-5842-5647
お問合せ(電話):03-5842-5646
会場地図
【東京労働会館(大塚)】
JR大塚駅、東京メトロ丸の内線新大塚駅より徒歩約10分
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