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2015 年、日本の政治は大きく揺れ動きました。言うまでもなく、安倍政権による「戦争法案」の強行です。この法律が施行されれば、戦後日本が 70 年続けてきた、海外で戦争しないという原則は大きく覆ることになります。同時に戦争法に対して、安保以来と言われる反対運動が昂揚し、強行後もその廃止を求める共同の動きが続き、決着は、参院選に持ち越されています。そこで、今回の講座ではこの安倍政権に焦点をあてその政治を検討することで、現代日本の政治の特徴を考えてみたいと思います。

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「安倍政権は戦争法や原発再稼働を強行しながらすでに３年以上政権の座に居座っています。安倍政権は戦後保守政治の中で、どんな個性、どんな任務を持っているのでしょうか。第１回は、戦後の保守政治の歴史をふり返る中で、安倍政権が誕生した要因、安倍政権の位置を探ります。

安倍政権はなぜ戦争法の成立に執念を燃やしたのか、その狙いはどこにあるか、そしてなぜ、参院選に向け、国民に警戒心の強い憲法改正を掲げるのか。安倍がもっともこだわる戦争法に焦点をあて、安倍政治の特質を浮き彫りにします。

安倍政権の戦争法の強行に対する反対運動では、日本を「戦争する国」にするのではという危惧の声と並んで、安倍政治が「立憲主義」を蹂躙することに反対する声が上がりました。「立憲主義」が掲げられたのは戦後の民主運動の中では初めてのことです。なぜか？に焦点をあて反対運動の特質に光をあてます。

　―戦争法反対運動の経験から学ぶ―

安倍政権の戦争法強行に対しては、未曾有の反対運動が起こりました。強行後も、共産党の戦争法廃止の国民連合政権の提案など廃止の声が止みません。戦争法廃止のために、改めて反対運動の昂揚の原因を探り教訓を学びます。